「monokuri PEOPLE」Vol.14 創業者と社長、互いへの想いと役割、描く未来のカタチとは

 

「monokuri PEOPLE」Vol.14

CROSS TALK #1


お客様の「真の」お役立ちを目指す会社へ

早坂 拓紀×坂本 博典

CROSS TALK#1

 

ものくり商事設立の経緯は?

 

早坂 2009年にものくり商事のメンバーである石倉と「ものづくりで恩送りをする」というコンセプトのもと「株式会社ものくり」を設立しました。当時は、コンサルティング事業だけで、不動産事業はやっていなかったのですが、あるお客様へ賃貸管理の提案を差し上げたら「せっかくなら最後まで面倒見てよ」と仰っていただいて、その言葉がきっかけで、不動産事業も含めた「株式会社ものくり商事」という会社を立ち上げました。その際、不動産の専門家を集めるため、前職で知り合った坂本に2011年頃、声を掛けました。

当時は、坂本からは「行くよ」と言葉をもらっていたのですが、2012年創業当時は「まだ行けません・・」と言われてしまって笑。その後、1年後にようやく坂本が仲間に加わりました。

 

 

坂本 ものくり商事に入る前は、不動産鑑定業をしていたのですが、なかなか社長との付き合いで辞められなくて・・でも、早坂から声を掛けてもらえたときは、実務経験の幅を広げられると思い、素直に嬉しかったですね。

早坂 まぁ、給与の条件も良くないし、当時の社長に会ったことがあるのですが、坂本を離したくなさそうでしたね。

坂本 給与面では嫁に迷惑をかけてしまうなと思ったんですけどね・・笑。不動産鑑定業界って実はヘッドハンティングも多いのですが、全く興味がわかなかったんですよ。そんな中、早坂と一緒にやりたいと思えたのは、早坂の「発想力」に惚れたからですかね。不動産鑑定は法律に基づいて鑑定をするのですが、法律以外のことも考えてしまうんです。でも当時の社長に言われたのは「坂本の対応は正解ではないけど、なんか腑に落ちるな」って。結局、法律がありながらも辻褄をいかに合わせて、相手を納得させられるかが大事だなと。前職では色んな事を経験させてもらったので、今の仕事にとても生かされていますね。とはいえ、不動産の実務は知らない素人でしたから大変でしたけどね・・

早坂 マニュアルはないですしね。現場は常に一緒に行ってもらいましたし、色んな方と関わりながら学んでもらいました。

 

一緒に働いてみてお互い感じたことは?

 

早坂 坂本と仕事をしていて思うのは、アプローチ手法は違うけど、儲けるということよりも、まずはお客様が求めていることを実現するというスタンスが同じだなということです。

そんな中で、お客様の求めていることは何かを見出して整理するのは私の役割。それを形にしてやり切るのは坂本、といったように役割分担が自然とできているので、仕事のパートナーとしては最高ですね!

また、元々コンサルティングだけだったので、一から十まで様々な角度でお客様に関われることができたのは嬉しいですし、単純に不動産事業をやりたくてやっているわけではないので、その考え方も坂本とは一緒だと感じました。

坂本 そうですね。自分も不動産売買がやりたくて入ったわけではないですし、お金を稼ぎたかったら、仲介会社に入ればいいですしね。ものくり商事が、自分の人生の中でプラスになる場所だなと思ったわけです。

早坂 でも中には「こんなの不動産屋じゃない」と辞めていったメンバーもいました。うちは「不動産事業者」ではあるけど「不動産屋」ではないので、なかなか理解されなかったかもしれません・・

でも、縦割りな会社ではないですし、一気通貫で対応ができ、痒い所に手が届くような仕事ができるのは魅力だと思います。

だからこそ、それぞれの役割を果たし切ることで組織が成り立ち、細々だけど息が続く会社になっていると信じています。

 

仕事をする上でのポリシーは?

 

坂本 まず自分自身を理解して、相手のことも理解する。だからこそ、頭脳が身体だと思っています。時間をかけて相手の懐に入っていくことが大切なんですよね。

新卒時に入社した会社で先輩に「お客様から言われたことは、絶対にノーと言うな」とよく言われていました。そのときから、お客様から難しい要望を言われても、持ち帰ってからよく考えてお客様満足をどう実現するかを大事にするようにしています。

早坂 お客様満足を実現するってどんなイメージ?

坂本 そうですね。「答え」はお客様が持っていると思うんです。その答えをどれだけ引き出せるかかなと。私たちの仕事は、お客様の背中をあと一押しするだけの役割ではないかと思っています。お客様自身、こうなったらいいなという姿は既に持っていると思うので、その姿を明確にしてあげることかなと。

早坂 坂本はそのスタンスを大事にして、継続的に仕事の依頼が入っているんですよね。なので、継続する力が強いというのは、信頼の証だと思ってます。リピートがお客様満足の指標かな。

坂本 ビジネスの根底って、ルート営業にせよ、飛込み営業にせよ、いきなり儲けさせてくれる方はいないと思っています。「100円の利益しかないけど受けられる?」というところから人間関係をつくって、こいつに任せられるなって思ってもらえない限り、本当の意味での「良い仕事」をもらえないし、一生の付き合いもできないと思っています。

以前、あるお客様から「賃貸で申し訳ないんだけど」と依頼を受けたのですが、「申し訳ないことないですし、仕事に大小なんてないじゃないですか」と伝えたら、「なんだその考え方は!自分も考え方変えるよ」と驚かれていました。

 

 

これからの展望は?

 

早坂 私も坂本も別の会社を持っていますが、年を取るにつれて、全ての仕事は継続できないと思うんです。

でも、ものくり商事全体の中で誰かと関わり続けていくことは想像がつくんですよね。お金だけの価値ではなく、社会で一緒にやりたいという仲間がいないと満足できないと思っていますし、それが時代の捉え方かなと思います。

会社も組織として残れるようにならないといけないので、自分を頼ってくれる人にどれだけ気持ちよく仕事をさせてあげられるか、その方々の受け皿であり続けられるかが大事だと思っています。ものくり商事に関わっている方々が、ものくり商事があって良かったと思ってもらえるように、やってきたことを共有していきたいと思います。

今まではバラバラだったけど、パートナーの方含め、仲間として対等な立場で自分たちがやりたいことをやっていけたらいいんじゃないかなと思います。その中で、不動産事業として寄せられる知識を活用して売り上げを積み、スタッフに還元していかないといけませんね。

坂本 働き手の人材不足でAIが発達する中、仲介のリーガルチェックなんて簡単にできてしまいます。なので、うちも目的が不動産売買であれば、淘汰されることになってしまうけれど、そうはさせないように唯一無二の会社にしていきます。

「商品」は競合が出てくると思うけど、コミュニティ等営業ツールが違う形だとそんなに脅かされないのではないかなと。なので、スタッフの皆にはひとつひとつが営業ツールであることを伝えるようにしています。

早坂 今の30~40代の方々にそれぞれの社会的役割や働きやすい方法を見出しながら、これからの社会をつくっていってもらいたいと思います。私たちも全力でサポートしていきます。さらに今の形を継続・維持して、これからの10~20代が活躍する場もつくっていけるといいなと考えています

 

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INFORMATION

 

CROSS TALK #1

クロストークを始めた経緯

 

クロストークは、一見異なる考え方をしているように思えたり、全く関係ない仕事のように見えたりするものくりピープル同士の本音や本質の一端に触れることで、正しい理解や新たな認識が芽生えるきっかけになればと思って企画しました。

過剰な生産性に追われない、多様性に富むこれからのコミュニティを形成するために、あらゆる角度や立場から見てmonokuriに関わる人々の気づきになることを願っています。初回は早坂と坂本です!

知られているようで知られていない2人の想いをお楽しみください笑 ものくり商事代表取締役 早坂拓紀

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