不動産×アート座談会

 

 

不動産屋の立場から

ものくり稲葉:「『不動産×アート』プロジェクトとは、不動産屋であるものくり商事とアートギャラリーGallery Pepinが手を組み、アートと共に暮らしを育む家ということで、アートがあることで日常に楽しみをプラスしたり、会話が弾んだり、元気をもらったり、そんな豊かな日常を提供したいということで企画を進めてきました。
絵に興味がある人がいても絵を買うというのはすごく難しいところがあると思うんです。
それが元々そこにあったら、その空間で暮らす日常はすごく豊かになるんじゃないかな。と思い、アート付き物件として販売することにしました。
物件の為にアーティストに絵を描いてもらう。さらにご購入者様にオリジナル絵画をプレゼントするというのは、初めての試みでドキドキしました。今回のプロジェクトに参加してくれた各々の想いが伝わり、良いご縁がつながって、今日の日が迎えられてすごく嬉しいです。」

 

 

設計の立場から

ものくり石倉:「絵を飾ることを前提とした家を設計するのは初めてのオーダーでした。
絵がある住まい、絵がある暮らしを設計するのはどういうことなんだろう?
そして今回は販売のための設計ということで、住まわれる方がどんな方かも分らない。
誰のために何を優先して設計しているのかわからない状態で、すごく悩みました。
設計の段階では、どういう絵が来るのかもわからなかったし、絵のために美術館のような白い壁を作ることは正解ではないし、、、
家ってやっぱり生活の場だと思うので、もしもアーティストの絵じゃなくても、例えばそこで暮らすお子さんが描いた絵とか、家族で撮った写真が飾られても自然になる壁を作ろうという感じで設計させてもらいました。
空間で使っているのと同じ木の素材で壁面を作って、あえて美術館とかとは違う、生活空間の延長のような「絵の居場所」を作りました。」

 

 

アーティストの立場から

明円さん:「僕も一緒で、普段はギャラリーに展示させてもらって、僕の絵を気に入った人が買ってくださるんですけど、今回は僕のことを知らない方に絵を描かなきゃいけない。
普通は好き勝手描くんですけど、初めて嫌われないように描こう、マスに向けてという初めての描き方でした。
普段は具体的な何かを書くんですけど、そうすると好みが出ちゃうので、あえて今回は何も書かないというふうにしました。」

 

 

ギャラリストの立場から

小林さん:「イラストレーターやデザイナーは、クライアントがありきですけど、アーティストは自分の表現を描いて、それを気に入った方がギャラリーにいらして買うと言うのが普段のシンプルな私たちの仕事です。
誰にでも受ける絵を描くとか納品すると言うことにも抵抗があましたが、不動産屋さんと組むのはアートがもっと世の中に浸透していくことを願っているからで、これをきっかけにアートと暮らすということが身近になっていく人が増えたら良いなと願い、一緒にお仕事させていただきました。
こちら側は結構せめぎ合いがありました。」

 

 

ご購入者様の立場から

ご購入者様:「我々買う側からしても、募集を見た時には工事中となっていて、「不動産×アート」のチラシがあって、面白いことやってるなぁと思って。明円さんてどんな人かなぁと調べるとアヒルがあって。笑
どんな絵が来るのかなぁと思っていて、この絵が来て、いいじゃん!これですーっと腹落ちするようなものがありました。
絵を飾るって、興味がそもそもない人からするとすごくハードルが高いと思うんですよ。
写真やポスターなど絵っぽいものは飾ることができますが、人が作った絵というのは物として違うわけじゃないですか。
それが家の中に入ってくるという事はすごく自分としては大きいこと。
じゃあ自分でそれができるかと言ったらできないし、こういう形でこの空間を手に入れられたというのは、僕の中では大きいです。
お互いに手探りだから難しいですよね。」

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