ONVO LABO YONOは、与野駅の駅前で10年以上空き家になっていた昭和の建造物を改修し、コミュニティの場として再生した空き家の有効活用事例です。この建物のオーナー様は、以前お肉屋さんを営んでおり、ご近所の飲食店さんにお肉を卸していました。
お世話になったお客様への気遣いから、新たな飲食店に場所を貸し出すこともせず10年の月日が経過していましたが、「ここは駅近の交差点の角地で立地もいいし、コミュニティの場として活用し地域の方たちが交流する場として活用するのはどうか」「空き家の状態は地域にとってもプラスにならない」ことなど、有効活用するためのご提案をさせていただきました。
オーナー様から「ものくりさんであれば」ということで、長らくシャッターを閉じていた1階に桶川にあった人気のラーメン屋さんを誘致し、2018年オープン。2階には地元の学生から大人まで誰でも利用できるレンタルスペース「ONVO LABO YONO」がオープンしました。リフォームに際しては、昭和の木造アパートの再生のための様々なプロジェクトを実践しているNPO法人CHAr(旧モクチン企画)の「モクチンレシピ」を活用し、デザイン性の高いレトロモダンな空間に仕上がりました。
【 想いをカタチに…「ラーメン小窓」】
ONVO LABO YONOの入り口のドアを開けるとすぐ、小さな扉があります。
この扉、実は1階のラーメン屋さんの厨房と繋がっています。これは、「ここが地域の交流の場となって欲しい」という想いをカタチにするための「ラーメン小窓」。
2階を利用する方も美味しいラーメンが食べられるようにとご提案しました。
コロナの影響でお年寄りの方の交流や、地元のママ方同士の何気ない会話が減り、街の元気がなくなり、改めて「人との繋がり」が必要とされていると思います。
ONVO LABO YONOが繋がる場所となり、私たちの取り組みを通じて、地域が元気になる・・・そんな連鎖が生まれることを願い活用実現した事例です。現在は学習塾が地域の子供たちの学びの場として場を開いています。